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岡崎義歯補綴のコンセプト

岡崎義歯補綴のコンセプト

「患者さんに喜んでいただける義歯をつくること」
今ある歯をなるべく長く残したいと願う患者さんの想いを叶えるために、歯科技工士として、歯科医師や衛生士、そして患者さんと一つになり、患者さんにとってベストな入れ歯をご提案・ご提供いたします。患者さんの歯型と時間をかけて向き合うことで、今ある歯を残すベストな方法をひねり出し、歯科医師に提案することもあります。そして歯や食べることの大切さを共に歩めてゆけたらと思います。最後に、貴方の最期のときにも私の入れ歯で過ごしてもらえたらと願う、医療人の技工所です。

岡崎義歯補綴の入れ歯作製について

1)模型の規格化
模型の規格化

上顎と下顎それぞれの模型を作成し、口腔内の状態を再現することで、どうして歯が抜けたのか(歯周病か咬み合わせの問題かなど)について、お口の中の何らかの原因を探ります。
その原因を把握した上で、大切なご自身の歯が少しでも長くもつように、最善の方法を模索します。その際は10~20通りの案を考え、歯科医の治療方針や患者さんの精神面を総合的に考慮し、一番いい方法をスタッフみんなで話し合い、決定します。

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2)下顎位の決定
下顎位の決定

上の顎と下の顎を咬み合わせた時の、上下・左右・前後のブレ具合を確認します。
その際に補正が必要か、または現状を維持するかについて、歯科医師の咬み合わせ記録や指示によって判断します。補正が必要な場合は、歯科医師に提案し、同意のもとでバネのかけ方や入れ歯の大きさ、また金属の種類や保険適用範囲内かどうかを決定します。

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3)入れ歯の製作開始
入れ歯の製作開始

製作方針が決定したらいよいよ入れ歯の製作にとりかかります。歯の形をしっかり分析し、歯の向き、歯の大きさ、減り具合、粘膜の厚み、咬む位置の高さ、顎の骨の状態、年齢、歯科医師の手法を一つ一つ組み合わせます。また歯の向きや顎の大きさで入れ歯を入れる方向を決定します。

次に安定した入れ歯を作るために、安定した梁を作ります。安定した梁があることで、入れ歯で噛んだ時の顎へ伝わる力を逃さずに、密着させることができます。

最後に入れ歯を被せる土台を作ります。その際に上の顎と下の顎のバランスが悪いときは制作が難しいです。基礎の傾いた土台の上に家を建てると家が傾斜してしまうのと同様に、入れ歯も基礎が悪いと不安定な状態となり、“使えない”入れ歯になってしまうのです。

入れ歯の蝋で作られた部分を石膏型に入れ、アクリル樹脂に変えます。このアクリル樹脂を加熱して硬くします。硬くなったら石膏を割ってアクリルを取り出します。この時に0.1mmでも誤差があると入れ歯を入れた時に違和感があり、咬む位置が変化するため、変形や誤差がないか厳重に確認します。

石膏の型から削岩機のようなジゼルと呼ばれる機器で研磨し、徐々に完成に近づいていきます。

入れ歯がすっと収まるか、咬んだ時の力は分散できているか、高さは合っているか、口の中で調整シロをどれだけ残すのかなど、誤差0.1mmの範囲以内に収まるように最終チェックを行います。問題がなければ、みなさんのお口へ入れ歯が届けられます。

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4)経過観察
経過観察

1年以上口腔内に変化がなければ、その下顎位は安定していると思われるので、半年おきくらいにリコール。

技工士紹介

技工士紹介

歯科技工士/加藤善昭

出身地:豊田市
30余年、歯科技工士という世界に身を置き、患者さんに喜んでもらえる義歯を目指してやってきました。その間いろんな方々より不出来な私を成長させていただきました。皆様への感謝は、言葉で尽くせるものではありません。患者さんにとって快適な義歯とは何かを追求し続け、今後も追求していきます。将来、入れ歯に対するネガティブキャンペーンがなくなり、快適さを受け入れられることを願っています。今後もあきらめずによりよい入れ歯を追求するために、努力し続けていければと思います。